心と体の痛み解消Labで何を学ぶか

ブラジルで学んだアレクサンダーテクニックを基礎とした音楽家のためのボディーコンシャスネスをベースにすすめていきます。

 

突然ですが、あなたは「練習」をどう考えていますか?

昔の私にとって練習とは「ピアノに向かい指を動かし、今より弾けるようになる」ことでした。

しかしそれは間違いでした。結果として慢性的な痛みに苦しみ弾けなくなるところまで行きました。

なぜだったでしょうか?

一言で言うならば、ピアノに向かい指を動かしていた、演奏する上で一番大切な楽器であるはずの私自身の気持ちや体の状態を全く無視していたからです。というより、そんなことをケアしようという気持ちすらなく、それよりも、「もっと上手くなりたい!」「認めてもらうんだ!」という気持ちが先走っていて、私自身に無理をさせ(それが良いとも感じながら)、大切に扱っていませんでした。今思えばなんとM。。😁

世界のトップミュージシャン、例えばブラジル屈指のバンドリン奏者アミルトン・オランダは呼吸が演奏の上で大切なことを知っています。ハーモニカ奏者のガブリエル・グロッシも自らのオンラインコース(Reprograme Sua Mente Musical em 40 Dias)でメンタルにフォーカスを置いています。体や心を音楽の演奏、練習に加える事の重要性を彼らは知っています。

バランスよく音楽的に向上する術を知っている。
他にもアレクサンダーテクニックを学んだ著名人は多く、その手法を取り入れた芸術学校は世界に存在します。芸大やバークリー音楽院も取り入れています。

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この心と体の痛み解消Labでは以下​4つを大きな学びの柱と考えています。

​1、ボディーマッピング

まずはボディーマッピング、あなた本来の体の構造を学びます。

本来の?

はい。

なぜなら。

多くの人が自分の体を頭の中で「こんな感じだろう」とイメージして使っています。

でも、その「イメージした」自分の体は、実際の自分の体とは異なっている場合が多いです。正確なボディーマッピングが出来ることで、本来体が持つ、自然で、楽で、そして自由な動きに役立ちます。これはダンサー、スポーツ選手、ヨガのインストラクターなど、体を使う全ての人に当てはまります。

例えば、足の付け根を正確に意識しただけで前屈がしやすくなったり、腕の始点を知っただけで、肩の痛みが減少したり。
 

試しにあなた自身の体の構造、骨を想像しながら描写してみましょう。そして、その後、実際のあなたの姿や解剖学の情報とを比べてみてください。

頭と首の関節はどこでしょう?

腕の始点はどこ?

足の付け根は?

手首って?

坐骨?

背骨ってどうなってる?

等々。。。

あなたが「思い描いている」あなたの体と「実際の」あなたの体には若干の違いがある事に気づかれたかと思います。

ちなみに一番下↓の写真は私が勉強し始めた頃に書いてみた骸骨(beforeが想像だけで描いた骸骨、Afterは確認してから描いた骸骨)です。詳細がどうこう以前のレベルかもしれませんが、真剣に書いても全くわかりませんでした😁

このラボの目的は解剖学を学ぶ事ではありませんが、演奏する上で役にたつ解剖学については学びます。

あなた自身の体の構造の正しい情報を得ることは、日常の動きや演奏するための動きがより自由に楽になる、大切な要素の一つです。

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2、心身の相関関係を知る

「病は気から」、仏教の「心身一如」、ストレスが溜まって胃潰瘍になった、、など良く耳にしますね。

どれも「心と体は切っても切れない関係だ」ということを表現しています。

私の場合、腕が痛くなって後弾けたのは、自分のストレスに気づき、それと向き合った時でした。もちろん、ボディーマッピングもしっかりし、緊張を続けていた場所をケアしたこともありますが、最も弾くことを妨げていたのはメンタルでした。正直ビックリしました。

日頃、あなたはあなた自身の「心」がどういう状態の時に「体」はどういう反応をしているのか、もしくはその逆、「体」がどう反応している時に「心は」どう感じているのかなど、認識されながら生活されていますか?

例えば、突然「楽譜を見ないで弾いて」「何かイントロに即興して欲しい」と言われた時の心と体の反応はどう?「楽しい!」と感じた時の心と体の反応はどう?「〇〇までに××をやっておくように!」などと言われた時の心と体の反応はどう?
 

多分、多くの方がわざわざ認識せずに生活されていると思います。

認識しなくても、生活できますもんね。

でも、そこが落とし穴!

なぜかというと、あなたが「認識せずに」、過度に筋肉に力が入ってしまって気持ちが焦ったり、メンタルが緊張して筋肉を硬直させることを繰り返すことで、あなた自身が「筋肉の緊張状態」「メンタルの緊張状態」で生活する事に慣れてしまい、いつの間にかその緊張状態が「普通の状態」になり、それが原因で痛みを発症している場合が多いからです。でも、あなたは気づいていないから治せない。

アレクサンダーテクニックの創始者「F.M.アレクサンダー」もこう言っています。

Você traduz tudo, seja físico , mental ou espiritual em tensão muscular

(肉体的、精神的、スピリチュアル的かを問わず、全て筋肉の緊張に現れる)

私たちは痛みを感じたり、演奏上苦手な場所を克服しようとするとき、どうしても「片側」、つまり「心」か「体」にフォーカスしがちで、包括的に解決しようとしません。最近では医療の現場でサイコソマティックが重要視され始めてきたと聞きますが、通常は「心」は心の専門家へ、体は部分的に解決するというのが通常ですね。

でも、そもそも、私たちの体は部分的に動くわけではないし、気持ちと体が別々に反応できる人などいないはず。

このラボでは、まずあなた自身の体と心に意識を向けることを学び、その過程で心身が相互に関係し合っていることを学んでいきます。そして心身が深く関わっているかを理解した時に痛みやパフォーマンスがどう変わるかなどを学んでいきます。

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3、癖や習慣に気づく

あなたが赤ちゃんの頃、肩こりや腰の痛み、ストレートネック、緊張などで悩んでいたでしょうか?
答えはきっと「ノー」。なぜなら体を最も自然な状態で楽に自由に使っていたからです。


私たちの痛みや今抱えている課題は長年の経験から習得したあなたの癖や習慣が原因です。


例えば、

「背筋をまっすぐにして演奏しなさい!」

「楽譜をちゃんと見て」

「しっかり重さを乗せて弾きなさい」

「間違ってはいけない」

「正しい姿勢で座りなさい」

「正しい答えを覚えて答えたら100点」など、

今までの生活の中で多くの方が言われてきましたよね?

「携帯を見るといつの間にか前かがみになる」「いつも右足が上で足を組んでいる」「とりあえずいつもブラックコーヒー」「ブラジル音楽を弾き続けなければいけないと考えていた」「ポジティブに考えようとする」「ストレスを感じると止められない」などといった日常生活から、「歌う前にいつも顎が上がる」「右手に必要以上に力が入っている」「即興はいつも人に譲ってしまう」「楽譜や楽器を見すぎてしまう」などの演奏の場面に至るまで、私たちは様々な「体と心」の癖や習慣を持っています。

創始者の「F.M.アレクサンダー」はシェイクスピアの舞台俳優でしたが、ある日歌えなくなってしまいました。ただし、歌う時以外、つまり話す時には声が出ました。医者も原因がわからず、自己観察を続けた彼は「歌おうと考えただけで、自分の頭を後ろに向け下げていた癖」に気づき、そこから様々なことを発見していきました。

一旦あなたが今持っている癖や習慣に気づく事が全ての始まりといっても過言ではありません。

先ほどの例で説明するなら、

携帯を見るといつの間にか前かがみになる」→これに気づいたあなたは、前かがみを止めるでしょう。そして、ストレートネックや首、肩のコリも防止することに繋がります。

「いつも右足が上で足を組んでいる」→これに気づいたあなたは、左足で組んでみたり、組むこと自体を止めるでしょう。そして、骨盤のゆがみや腰の痛み、もしくはその不均衡な体を支えていた他の筋肉の痛みも防止することに繋がります。

「とりあえずいつもブラックコーヒーを頼む」→これに気づいたあなたは、違う味を楽しんでいるかもしれません。もしくは、やっぱりブラックコーヒーが一番!と改めて楽しんでいるかもしれません。もしかしたら、このことが原因で起こっていた体の不調が改善するかもしれません。

「ブラジル音楽を弾き続けなければいけないと考えていた」→これに気づいたあなたは、そもそも何故そう考えるのか、あなたに何か責任があるのか、など再考するでしょう。弾きたいからなのか、何かのプレッシャーなのか、それとも本当に弾きたいからなのかなど。そして改めてあなたとブラジル音楽とのあり方をみつけるでしょう。

「ポジティブに考えようとする」→これに気づいたあなたは、誰のためにポジティブにしてたか?それが自分にとって気持ちが良い事なのか、そもそも何かをジャッジしていたのでは?など、再度考察するでしょう。別にネガティブだって良いかもしれないし、ポジティヴに考えようとしすぎてストレスを作っていたかもしれないし。新しい考え方に出会い、今までとは違う選択を行うでしょう。

「ストレスを感じると止められない」→これに気づいたあなたは、やめたいのか?続けたいのか?など、どちらがあなたが望むことなのか、また、なぜストレスを感じやすいのか、などに注意を向け始めるでしょう。その結果、あなたが望む状態を作るために本当に必要なことは何か?を探し始めるでしょう。

「歌う前にいつも顎が上がる」→これに気づいたあなたは、顎が上がることで演奏にどんな影響があるかを観察し始めるでしょう。必要な動きなのか、緊張を生む動きだったのか?など。。その後、あなた自身のパフォーマンスをもっと注意深く観察できるようになり、他の動きにも注意を向けるようになっていくでしょう。

「右手に必要以上に力が入っている」→これに気づいたあなたは、必要以上に力が入っていない状態で演奏できることを体験していくでしょう。そして、今まで力みが原因で弾けなかったフレーズや曲をストレスなく演奏できるようになっていくでしょう。日常での右手の使い方も変わり、肩こりや腱鞘炎などの防止にも繋がります。

「即興はいつも人に譲ってしまう」→これに気づいたあなたは、即興とあなたとの関係を再考するでしょう。即興が好きなのか?なぜ人に譲りたくなるのか?など。そして、その原因がわかったあなたは、あなたにとって正しい練習方法や演奏方法を探し始めるでしょう。

 

「楽譜や楽器を見すぎてしまう」→これに気づいたあなたはその時のあなたの状態を観察し始めるでしょう。体は?気持ちは?そのことによって生じていた痛みや音の硬直にも気づくかもしれませんね。そして、楽譜や楽器と今までとは違う関係を探せるようになります。

気づくことは簡単ではありません。でも、気づくことが全ての変化のスタートです。

あなたの「癖」や「習慣」、それらと痛みやあなたの状況との関係を知る事で、今までとは違う体の使い方、考え方を見つける、選択することができ、その結果、今までにない楽な体の状態、演奏方法の変化、新たな音質との出会い、そして新たな人生の選択などにもつながっていきます。

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4、実験&体感による気づき

ラボで学んでいく上で大切なのは、「答えを探さず」、楽しみながら「実験」をしていくことです。

ここは非常に重要です。答えをすぐ欲しがる人には向いていないかもしれませんね。

ラボ生:「私は〇〇をできるようになりたい」

講師:では「△△をやってみましょうか?」

その先に「あなたの体感を通した発見」があります。

頭で理解するのではなく、体感を通すことがキーワード。

実験を数回繰り返しますが、その際、例えば「支え」「三次元」「頭と首の関係」「セミスパイン」「指先への意識」「一旦停止」「思い込みチェック」「心身の相関関係」などのアレクサンダーが発見した様々なリソースと、体の使い方、ボディーマッピングの知識を使っていきます。

誰かが決めた正しいことや、やらなければならないことを上手くやろう!とするのではなく、「あなたにとって」「あなたが望む」パフォーマンスが出ることが目的。

とかく私たちは答えを早く求めようとしがちだし、前提として「答えがある」と考えがちです。

しかし、このラボでは「答えはない」ことを前提とし、当然答えを早く求めることもしません。これはネガティブケイパビリティにもつながります。

アインシュタインの名言の一つに“Information is not knowledge. The only source of knowledge is experience. You need experience to gain wisdom”というのがあります。

あなた自身が体験する以上に優れた方法はないことを明快に表しています。

情報は溢れています。何でも「知る」ことができます。しかし、「知る」ことは、それを実際にあなたの生活や演奏に活かす事とは別です。あなたが興味を持って実験を繰り返し、その中で実際に「体感した感覚」、実際に「耳にした新しい音」こそが、あなたの最も大切な財産となってあなたの世界を広げていく唯一のリソースです。

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すでにお話しした通り、あなたの体の構造、心と体の相関関係、癖や習慣に気づき、あなた自身が実験を続けることで、今までのあなたからは出てこなかった「新しい音」「新しい感覚」と出会っていきます。このあなた自身の変化をスピリチュアルぽいと感じる人もいるし、もっと実体験を伴う地に足ついた体感と感じる方もいます。
 

何か知らない技術や知識を学び続けることもとても大切です。
ただ、教則本、ビデオ、インターネットの情報、他人の意見や評価など、外側に目を向けるだけではなく、音を奏でている楽器であるあなた自身に目を向け、あなた自身を知ることで、今まであった悩みや痛みが軽減され、あなたの音楽世界も大きく変わり、日常生活の様々な場面での選択が変わっていきます。
→体験者の声を知る

日によっては聴きたい音が鳴らない時もあるかもしれません。今までのあなたであればそれにがっかりしていたかもしれませんが、その考え方の癖に気づいたあなたは、「そういう日もある」と楽しめるかもしれません。

 

体の力みの原因がわかり、それを抑止することで新しい音が鳴り始め、レパートリーが変わるかもしれません。

いつも楽器ばかり眺めて演奏していたあなたは、知らないうちに体が硬直していたことに気づき、その体の硬直からから生まれていた心の緊張がほぐれ、自由に演奏ができるかもしれません。

責任感を自ら作りやすい癖に気づいたあなたは、その責任感が幻想であることを認識し、あなたらしい自由な人生を歩み始めるかもしれません。

これは全て私自身に起こったことだし、ブラジルの音楽仲間やラボの生徒さんたちに起こったことです。

私事ですが、様々な自分の弾き方の癖に気づいた事で痛みが解消されただけでなく、音の質や全体のパフォーマンスが向上しました。考え方の癖に気づいた事で、前では想像しなかった選択をしています。私自身の考え方の癖に気づかなければ、音楽キャリアも作り、音楽仲間もいる、思い入れのあるブラジルを出てトルコに移住はしなかったと思います。

” Each of you is perfect the way you are... and you can use a little improvement ”

” Você é perfeito como você é.. e sempre há espaço para um pouco de melhora ”

禅僧・鈴木俊隆老師の言葉です。

” あなたはあなたのままで完璧。そしていつも少しだけ改善していけるのだ ”

あなた自身を一緒に探索し、潜んでいる可能性を一緒に発見していきましょう❣️

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